家計を黒字にする方法~働く派?節約派?運用派?~

 

漠然とした「お金」への不安から、必要のないムリをしていませんか?

 

家計やライフプラン(お金の将来設計)が赤字になるとき、それを黒字にするには、方法は3つしかありません。

そのどれをとるか、とらないかはあなた次第です!

 

(ライフプランについてはライフプラン診断シリーズの連載をご覧ください。)

 

 

目的を意識しましょう

 

「将来のために働かないと!節約をしなきゃ!」という人は多くいます。

でも、お金のことを一番に考えて生活しても、日々を楽しめなかったり、ストレスがたまったりしませんか?

 

確かに、「お金」は大切です。

でも、「お金」が人生の目的ではない人は多いでしょう。

 

そもそも「働かないと!」「節約しなきゃ!」と思うのは、経済的に漠然とした不安があるからだと思います。

 

ですので、まずは、今のままいくと将来の家計はどうなるのかを、ライフプランを作成して見てみましょう。

(ライフプランはご希望なら私の方で作成できますし、ご自身で作れる人もいます。)

 

そして、「今のままでは将来は赤字になる!」という人は、ライフプランを黒字にする方法を考えていきます。

 

 

家計やライフプランを黒字にする方法

 

家計やライフプランで赤字になる期間があるとき、それを黒字に改善する方法には、「働いて収入を増やす」「支出を減らす」「資産運用でお金を増やす」の3つがあります。

これらの中で、とりたい方法、実際にとれる方法、とりたくない方法は人それぞれです。

 

ポイントは、「絶対にとらないと!という方法はない」ことです。

 

黒字にするにはまず節約!と思われる人もいますが、じつは節約が必要ない人もいます。

 

ご自身の望む将来を実現するためにできる方法はすべて選ぶ、とれる方法の範囲内でご自身の将来像を設定するなど、どの方法をどう選ぶかは「あなた」次第です。

 

3つの方法を選ぶ目安として、ここからは、例を挙げて各方法の効果のイメージをご説明します。

たとえば、40才の既婚女性が90才までのお金の流れを考えたケースを見てみましょう。

(数字はあくまで例です。)

 

 

働いて収入を増やす方法

 

文字どおり残業を増やす、転職をする、新たに働き始めるなどして、収入を増やす方法です。

 

正社員で年収を増やす場合

 

正社員の人が年収を増やした場合、増えた年収から所得税、住民税、社会保険料を差し引いた金額だけ手取りが増えます。

また、老後の公的年金も、増えた年収に相当する額だけ多くもらえます。

 

たとえば、この女性の退職年齢が65才(退職金なし)で今から25年働き、65才から90才まで25年間公的年金をもらうとして、今の年収が400万円なら、収入は90才までの間に次のとおり増えます。

 

・毎月2万円(年収24万円)増えた場合

 

  手取り増額約18万円/年×25年+公的年金増額約3.1万円×25年≒528万円

 

・毎月3万円(年収36万円)増えた場合

 

  手取り増額約28.5万円/年×25年+公的年金増額約4.7万円×25年=830万円

 

・毎月5万円(年収60万円)増えた場合

 

  手取り増額約46.1万円/年×25年+公的年金増額約7.8万円×25年≒1,348万円

 

パートで働き始める場合

 

夫の扶養の範囲内で、年収100万円で働き始めた場合、所得税、住民税、社会保険料は不要ですので、単純に100万円×働いた年数の収入が増えます。

扶養の範囲内なので、老後の公的年金は増えません。

 

パートでは高齢までは働けない可能性もありますので、60才で退職したとすると、90才までで収入が増える金額は、

 

年収100万円×20年=2,000万円

 

となります。

 

 

支出を減らす方法

 

支出を減らす方法には、保険や住宅ローンを見直す、住宅の購入予算を下げるなど様々ありますが、ここでは生活費を下げる方法をみていきましょう。

実際に生活費を減らすコツは「お金が貯まるコツ」のコラムをみていただくとして、ここでは、生活費を下げる効果をご説明します。

 

物価上昇や子どもの成長などで生活費が年1%ずつ上がっていく場合、例の女性が次のように生活費を下げると、90才までの節約額は

 

・毎月2万円(年間24万円)下げる⇒約1,547万円

 

・毎月3万円(年間36万円)下げる⇒約2,321万円

 

生活費は一生涯かかるもので、かつ、生活レベルを落とすのは難しく、老後に収入が減っても、それに合わせて生活費を下げられない人は多くいます。

老後は、逆に、介護や医療費、孫に渡すお金などが増え、物価上昇と合わさると、今よりもさほど支出は減らない、または、支出が増えるかもしれません。

 

今、生活費を少し節約することで、将来は大違いの可能性は十分あります。

 

 

資産運用でお金を増やす方法

 

資産運用をするときのコツは「資産運用のお話」で触れましたので、ここでは資産運用の効果をみてみましょう。

 

たとえば、この女性が40才の今、手元にある300万円を複利で資産運用したら、90才になったときには

 

・年平均2%で運用⇒約792万円

 

・年平均3%で運用⇒約1,277万円

 

に増えています。

 

 

3つの方法の比較

 

逆に、たとえば、正社員で毎月5万円(年収60万円)を増やしたときの、90才までの収入増額約1,348万円の効果を他の方法で得るには、

 

・生活費を減らす方法

 

  毎月1.75万円(年間21万円)下げる⇒約1,354万円節約

 

・資産運用でお金を増やす方法

 

  300万円を年平均3.11%で運用⇒90才には約1,345万円

 

実際には、ライフプランのどの時点で比べるかによるので、一概にはいえません。

また、老後の年金は想定どおりもらえるか?など不確定なことが多いので、「今できること」を最大限することは大切です。

 

でも、ライフプランをよく考えると、仕事をセーブしてその代わり生活費を減らす、仕事も節約も頑張らずうまく資産運用をするなど、気づいていない選択肢があるかもしれませんよ?

 

 

※初稿は、子どもが小さい「新40代」女性のためのwebマガジン「Prime mama」に掲載されています。

 

 

 

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