単利と複利 ~ 運用商品の選び方 ~
運用商品を選ぶときは、商品の内容だけでなく、その商品が「単利」か「複利」かも確認しましょう。
単利と複利とは?
単利と複利をむずかしい言葉でご説明しますと。
「単利」とは、毎年、当初の投資額に対する年利分の利益が得られること。
「複利」とは、投資額プラス前年までの利益に対して年利分の利益が得られることです。
わかりやすくご説明します。
たとえば、投資額が100万円で年利6%の商品なら
単利の場合 ⇒ 毎年100万円×6%=6万円増えますので…
1年目 106万円
2年目 112万円
3年目 118万円…
複利の場合 ⇒ 前年の金額×6%で増えますので…
1年目 106万円
2年目 106万円×(1+6%)=112.36万円
3年目 112.36万円×(1+6%)≒119.1万円…
このように、単利と複利では、お金の増え方が違ってきます。
「72の法則」
「複利」で運用するときは「72の法則」があります。
投資したお金が2倍になるのはいつか?が、簡単にわかる法則です。
「 72 ÷ 年利 = 投資額が2倍になるのにかかる年数 」
たとえば、預貯金の年利が0.02%なら、投資額が2倍になるのに3600年かかることになります。
72 ÷ 0.02% = 3600年
でも、資産運用で年利6%で運用できると、投資額が2倍になるのは12年後となります。
72 ÷ 6% = 12年
なお、年利6%が単利であれば、たとえば、100万円が2倍になるのは100万円÷6万円≒16.7年となります。
単利と複利はどちらがいい?
複利は、単利と違い、雪だるま式に増えていきます。
つまり、単利よりも複利の方がお金が増えやすいといえます。
ただ、単利と複利の差は、年利が高いほど、運用期間が長いほど大きくなります。
ですので、年利がとてもよければ単利でも問題なく、運用期間が短ければどちらでもさほど差はありません。
運用商品を選ぶには、まずは「良い商品」を選び、その後に単利か複利かを確認して問題がないかをチェックする、といった流れでよいでしょう。
「良い商品」の選び方は、他のコラムに書きますのでそちらをご覧ください!
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