第2回 住宅ローン見直しの知られざるコツ

 

ライフプランで老後が大赤字になってしまった山本さん。

 

でも、今まで知らずに損していた、家計の改善ポイントがいくつも!

まずは、住宅ローンをみてみましょう。

 

 

現状の住宅ローン

 

山本さんは、結婚を機に36才でマンションを購入しました。

 

<支出>

・物件価格           4,120万円

・ローン諸費用、引越費用など  約200万円

 

<お金の工面>

・預貯金    800万円

・住宅ローン  借入額3,520万円 返済期間35年 2年固定2.0

 

ローンは当初2年間は固定金利でしたが、2年を過ぎると変動金利に。

現在は2.75%で、毎月返済額は約13万円でした。

 

 

住宅ローンの問題点

 

山本さんの住宅ローンの問題点は、なんといっても2.75%と金利が高いことです。

よくあるケースですが、変動金利に変わった後、変動金利なら世の中の金利が下がるとローン金利も下がるため、何もしなかったとのことです。

 

でも、実際には、今は変動金利で約0.5%前後の銀行もあります(2019年9月現在)。

 

この金利と比べると、山本さんは、借入額1,000万円につき1年間で約22万円も多くの利息を支払っていることになります。

そこで、これを機に住宅ローンを見直すことになりました。

 

 

住宅ローンを見直す方法

 

住宅ローンを見直す方法には、一般的には「借換え」があります。

他の金融機関から金利などの条件の良い住宅ローンを新たに借り、今のローンを完済して、新ローンを返済していく方法です。

 

しかし、借換えでは、新ローンを組む手数料や、登記を変更する費用などがかかります。

 

そこで、お勧めの方法は、今の住宅ローンを借りた金融機関の支店に、「他への借換えも考えているが、金利を下げられないか?」と交渉することです。

今まで返済が滞ったことがないなどの事情によりますが、支店によっては交渉に応じてくれることがあります。

 

この方法なら、登記の変更もなく、費用を抑えることができます。

 

山本さんは、交渉の結果、金利0.775%、毎月返済額約10万円に下げてもらうことができました。

これにより、これから金利が変わらないと仮定して、住宅ローンだけで約1,000万円の節約になりました。

 

 

なお、住宅ローンには、「頭金を増やした方がいい」「繰上返済した方がいい」などの思い込みがあり、それで損する人もいます。

この点は、「住宅ローンには思い込みが!!」のコラムをご覧ください。

 

 

※初稿は、子どもが小さい「新40代」女性のためのwebマガジン「Prime mama」に掲載されています。

 

 

 

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